ヒートマップは導入しただけでは改善に直結しません。どのページを見て、どの行動を確認し、どんな判断に使うのかを先に決めておくと、分析後の打ち手がぶれにくくなります。
この記事では、マーケターがLPやサービスサイトを見直す前に決めておきたい計測設計の要点を整理します。
見るページを絞る
最初から全ページを同じ熱量で見ると、確認する画面が増えすぎて判断が遅くなります。まずは事業インパクトの大きいページから優先順位をつけます。
優先して見るページ
- 広告流入が多いLP
- CV前に必ず通る料金ページや事例ページ
- 離脱率が高いフォーム前ページ
- 記事からサービス導線へ送客するページ
改善対象を絞ると、クリックやスクロールの偏りを「どの施策に使うのか」という文脈で読めます。
指標をページの役割に合わせる
同じスクロール率でも、LPと記事では意味が変わります。LPならCTAに到達しているか、記事なら重要な見出しや内部リンクまで読まれているかを見ます。
ページごとに、最低限次の3つを決めておくと分析しやすくなります。
ページごとに決めること
- 到達してほしい要素
CTA、料金、事例、関連記事など、見られるべき位置を先に決めます。
- クリックしてほしい要素
主要CTA、補助導線、内部リンクなど、行動につながる要素を定義します。
- 読んでほしい説明や見出し
判断材料になる説明や、読者の期待をつなぐ見出しを決めます。
「どこが熱いか」ではなく「意図した行動が起きているか」を確認する設計にしておくことが重要です。
比較軸を先に決める
ヒートマップは単体で見るより、比較すると改善点が見えやすくなります。流入元、デバイス、期間、CV有無などの切り口を先に決めておきます。
たとえば広告流入と自然検索流入でCTA前の熟読エリアが違う場合、同じページでも必要な補足情報が異なる可能性があります。スマートフォンだけでフォーム前の離脱が目立つなら、入力前の不安よりも画面内の情報量や導線の問題かもしれません。
判断基準をメモしておく
分析前に「この状態なら改善対象にする」という基準を簡単に置いておきます。
改善対象にする基準
- CTA到達前に大きくスクロール離脱している
- クリックできない見出しや画像にクリックが集まっている
- 重要な説明が熟読されずに通過されている
- CVユーザーと非CVユーザーで読む場所が違う
基準があると、レポート作成時に「気になる箇所の列挙」で終わらず、改善候補の優先順位まで整理できます。