LPをPCで確認すると問題なく見えても、スマートフォンでは重要な情報やCTAが遠くなっていることがあります。画面が縦に長くなり、画像、見出し、説明、余白の積み重ねだけで、ユーザーは途中で離脱しやすくなります。
スマホLPの改善では、まずスクロールヒートマップでどこまで読まれているかを確認します。PCと同じ構成でも、スマートフォンでは離脱位置が大きく変わることがあります。
この記事では、スマホLPの離脱をスクロールヒートマップで見直す手順を整理します。
PCとスマホを分けて見る
最初に、PCとスマートフォンのヒートマップを必ず分けて見ます。全体平均で見ると、スマホだけの課題が隠れます。
スマートフォンでは、次のような問題が起きやすくなります。
スマホで起きやすい問題
- ファーストビューでCTAが見えていない
- 画像や余白が大きく、要点まで遠い
- 比較表が横スクロールになり、内容が読みにくい
- CTAの前に説明が長く続く
- タップできる要素とできない要素の見分けがつきにくい
同じLPでも、PCでは読まれている説明がスマホでは到達されていないことがあります。まずはデバイス別に到達率の落ち方を確認します。
ファーストビュー後の急落を見る
スマホLPで特に見たいのは、ファーストビュー直後の到達率です。ここで大きく落ちている場合、最初の訴求と次のセクションのつながりが弱い可能性があります。
よくある原因は、ファーストビューで期待を作ったあと、すぐに詳細説明へ進まず、装飾画像や抽象的なコピーが続いているケースです。ユーザーは「自分に関係がある」と判断できないまま離脱します。
改善するときは、ファーストビュー直下に次の要素を置けているか確認します。
- 誰向けのLPか
- 何が解決できるか
- どのくらいの負担で始められるか
- 次に読むべき理由があるか
- 最初のCTAや補助導線があるか
スマホでは1画面に入る情報が少ないため、PCよりも早い段階で判断材料を出す必要があります。
CTAが遠すぎないか確認する
スマホLPでは、CTAが画面下部にしかないと到達前に離脱されやすくなります。スクロールヒートマップで、最初のCTAまで何割のユーザーが到達しているかを確認します。
到達率が低い場合、CTAを増やすだけではなく、CTA前の文脈も見直します。ボタンだけを上に置いても、押す理由がない状態ではクリックされません。
自然にCTAを置きやすい場所は次の通りです。
- 課題に共感した直後
- ベネフィットを理解した直後
- 実績や事例を見た直後
- 料金や導入条件を確認した直後
- FAQで不安を解消した直後
CTA周辺のクリックが少ない場合は、押されないCTAをヒートマップで見直す3つの観点も合わせて確認します。
長いセクションは要点と詳細に分ける
スマホLPで離脱が起きやすいのは、1つのセクションが長く続く場所です。機能説明、導入メリット、比較表、FAQなどが縦に長くなると、ユーザーはどこまで読めば判断できるのかわからなくなります。
スクロール到達率がセクション途中で落ちている場合は、説明を削る前に構造を分けます。
- 冒頭に要点を置く
- 詳細説明は折りたたみや別見出しにする
- 画像の高さを抑える
- 箇条書きで比較しやすくする
- セクション末尾に次の導線を置く
長い説明そのものが悪いわけではありません。問題は、判断に必要な情報へたどり着く前に読者が疲れてしまうことです。
タップ導線の迷いも確認する
スマホでは、スクロールだけでなくタップの迷いも起きます。画像、カード、見出し、アイコンなど、押せそうに見える要素にタップが集まっていないかを確認します。
クリックできない要素へのタップが多い場合は、デッドクリックをヒートマップで見つけて改善する方法と同じように、リンク化するか、見た目の誤解を減らすかを判断します。
特にスマホでは、カード全体が押せそうに見えるのに小さなテキストリンクだけが押せる、という設計は迷いにつながります。タップ領域を広げる、ボタンの位置を近づける、押せない装飾を弱めるなど、操作の期待と実際の動きを揃えます。
改善後はスマホだけで比較する
スマホLPを改善したら、PCを含めた全体数値だけで判断しないようにします。スマートフォンだけで、変更前後のスクロール到達率、CTAクリック率、フォーム到達率を比較します。
見るべき変化は次の通りです。
- ファーストビュー後
- 急落が弱まったか 最初の訴求から次の判断材料へ進めているかを見ます。
- 最初のCTA
- 到達率が上がったか CTAが遠すぎる問題を解消できたかを確認します。
- タップ導線
- 迷いが減ったか 押せない要素へのタップが減ったかを見ます。
スマホLPの改善は、画面の小ささに合わせて情報を削ることではありません。ユーザーが判断する順番に合わせて、必要な情報と導線を近づけることが重要です。