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流入元別ヒートマップで改善仮説を分ける方法


同じLPでも、検索から来た人、広告から来た人、SNSから来た人では、ページを見る理由が違います。全ユーザーをまとめたヒートマップだけを見ると、こうした違いが平均化され、改善すべきポイントを見落とすことがあります。

流入元別にヒートマップを分けると、どの読者がどこで迷っているのかを具体的に見られます。この記事では、セグメント比較で改善仮説を立てる手順をまとめます。

分ける目的を決める

セグメントは細かく分けようと思えばいくらでも分けられます。ただし、最初から細かくしすぎるとデータ量が足りず、判断できなくなります。

まずは、改善の意思決定に使いやすい切り口から見ます。

流入元
検索 / 広告 / SNS 訪問前の期待が違うため、読む場所やクリック位置が変わります。
デバイス
PC / スマホ 画面幅によってCTAや重要情報の見え方が変わります。
成果
CV / 非CV 成果に近いユーザーが見ている要素を確認します。

目的は「差を見つけること」ではなく、「差に合わせてページをどう直すか」を決めることです。

検索流入は情報の順番を見る

検索流入のユーザーは、検索キーワードに対する答えを探してページに入ってきます。ヒートマップでは、冒頭で期待に合う情報に進めているか、比較や手順などの判断材料まで読まれているかを見ます。

検索流入でよく見るべきなのは、見出しの通過速度と熟読エリアです。知りたいことに近い見出しで止まっているなら、情報の順番は大きく外れていない可能性があります。一方、冒頭をほとんど読まずに途中まで飛ばされているなら、前置きが長いか、答えの位置が分かりにくいかもしれません。

検索流入で見るポイント

  • 検索意図に近い見出しが上部にある
  • 結論や比較ポイントまでスクロールされている
  • 内部リンクや関連記事が自然な位置でクリックされている
  • 装飾や導入文で読む開始位置が分散していない

広告流入は訴求との一致を見る

広告流入では、広告で見た訴求とLPのファーストビューが一致しているかが重要です。クリックヒートマップでCTAに反応が少なく、スクロールも浅い場合、ページ内の問題だけでなく広告文とのズレも疑います。

たとえば広告で「料金の安さ」を打ち出しているのに、LP上部が機能説明から始まっていると、ユーザーは期待した情報を探して離脱しやすくなります。逆に広告で「事例」を訴求しているなら、事例や実績への導線が上部にあるかを見ます。

SNS流入は流し読みを前提に見る

SNSからの訪問者は、検索よりも目的が弱い状態で入ってくることがあります。そのため、最初から深く読む前提ではなく、ページの概要や興味を引く要素に反応しているかを見ます。

スクロールは進むのにCTAが押されない場合、興味はあるが判断材料が不足している可能性があります。クリックできない画像や見出しにクリックが集まっている場合は、興味を持った要素から次に進む導線を追加できるかを検討します。

比較するときは同じ条件で見る

セグメント比較では、期間、ページURL、デバイス、計測条件を揃えます。条件が揃っていないと、流入元の違いではなくキャンペーンや季節要因を見ているだけになることがあります。

セグメント比較の進め方

  1. 全体の問題を把握する

    まず全ユーザーのヒートマップで、離脱やクリックの大きな偏りを確認します。

  2. 仮説に関係するセグメントを選ぶ

    流入元、デバイス、CV有無など、改善判断に使う切り口だけに絞ります。

  3. 差が出た場所をメモする

    どのセグメントで、どの見出し、CTA、画像、フォーム周辺に違いが出たかを記録します。

  4. 改善対象を分ける

    全体に効く修正か、特定流入向けの広告や導線を直すべきかを分けます。

改善はページ共通と流入別に分ける

すべての流入元で同じ場所に問題が出ているなら、ページ共通の改善対象です。見出し、CTA、フォーム、料金説明など、ページ自体の構造を見直します。

一方、広告流入だけがファーストビューで離脱している、検索流入だけが特定見出しで止まっている、SNS流入だけが画像をクリックしている、といった差がある場合は、流入元別の施策に分けます。

改善案の分け方

  • 全セグメントで起きる問題はページ構造を直す
  • 広告流入だけの問題は訴求とLP上部の一致を確認する
  • 検索流入だけの問題は見出し順と回答の早さを確認する
  • SNS流入だけの問題は興味を持った要素からの導線を作る

まとめ

流入元別ヒートマップを見ると、同じページでも訪問者の期待や迷う場所が違うことが分かります。全体平均だけで判断せず、検索、広告、SNS、デバイス、CV有無など、改善判断に使える単位で比較しましょう。

セグメント比較の目的は、データを細かく眺めることではありません。ページ共通で直すべき問題と、流入元ごとに直すべき問題を分け、次の改善アクションを明確にすることです。